月に負け犬
- etemon666
- 2019年6月12日
- 読了時間: 2分
スタジオ終わりにいつも通り原チャリで吉祥寺通りを走っていた。
走っている最中、命より大事なモノとはなにがあるかを考えてみた。
それを奪われることと、命を奪われること、どっちが嫌か天秤にかけて迷わず命を捨てられるくらいのモノ。
こんなおれでもまずはじめに家族の顔が浮かんだ。
しかし中卒のおれは卒業と同時に家出をした為に家族との思い出があまりない。
中学時代もまあまあなグレかたをしていた為にあまり家に帰らなかったり、家族と口を利くことも少なかった。
なのでたくさんの親不孝を死で償えるのであれば死んでやってもいいかと思ったが、それくらいの理由しかない。
おれは血縁関係をそこまで重要としていない薄情者だなと思ったが、まあそれもロックンロールと割り切れば別にどうでもいいことだ。
次に浮かんだのが夢だ。
おれの夢。
でも結局自分が死んだらただの夢で終わってしまうから普通に命の方が大切だと思った。
もし自分の夢が思い通りに叶ったら、次の日死んでもいいかもと思うけど、おれの夢は"ビートルズをも超越した世界でNo. 1のビッグバンドになりアホほど儲けて火星に城を建てて庭に設置したドンペリのプールで泳ぎべろべろに酔っ払った状態で世界各国の美女と乱交パーティーをすること"だから、たとえ命を犠牲にしても叶わない夢なのだ。
となるとおれが心から命より大切だと思えるのはやはり1つ。
18歳の頃から飼い続けている猫のマチコちゃんだ。
コイツだけは本当に命より大切だ。
もし目の前に森羅万象全知全能の神が現れ、おれに"世界中のすべての人が死ぬか、マチコ1匹だけが死ぬか、キミが決めていいよ!"って言われても即答で"マチコじゃボケ"っつってツバ吐いてパッチギかましてションベンかけれる。
それくらいマチコを愛してるって話でした。
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