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- etemon666
- 2019年3月28日
- 読了時間: 2分
今日ばあちゃんが死んだ。
生まれてから家を出るまでの約16年間ばあちゃんと暮らしていた。
おれは中学ん時ぼちぼちグレていて親や兄弟とはあんまり口を利かなくて家にもほとんど帰らなかったけど、ばあちゃんだけはずっと尊敬していた。
幼い頃ばあちゃんと過ごす時間が多かった。
両親との思い出よりばあちゃんとの思い出の方が多く覚えている。
東京に来てからも2~3ヶ月に一度は必ず手紙を送り続けてくれた。
10年間でおれが返したのはせいぜい2~3通だろうけど。。
成人式の日以来実家には帰ってなかったけど、去年の秋5~6年ぶりにばあちゃんに会いにいった。
すっかり耳が遠くなってまともに会話できなくなってしまってたけど、おれを見て泣いてくれた。
死期が近いことはなんとなくわかっていたからおれも泣きそうになったけど、多分会うのはこれで最後になるだろうと思いながら色んな会話をした。
数多い孫の中でもおれのことを一番気にかけてくれていたらしい。
おれは最後まで何もしてやれなかったな。
昔から心配しかかけてなかった。
グレたまんま高校に行かず家を飛び出したもんだから家族ともあんまり仲良くない。
だから実家にもほとんど帰らないおれのことを死ぬまで想っててくれたなんて、ほんとに優しいばあちゃんだ。
やさぐれちまったおれにとっての数少ない 愛する人 だ。
ごめんよ、ばあちゃん。
ばあちゃんの死に目になんかあいたくないし、泣くのも恥ずかしいから葬式には行かないよ。
いつかばあちゃんの好きなビールでも持って墓参りに行くから、そこで飲もうな。
またね。
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